他球団で活躍している元虎戦士として、39歳になった今もなお活躍中の北川博敏。
2000年オフに阪神を離れて早くも11年目を数えるわけだが、
7年連続100試合以上出場中で、阪神に在籍していた時よりも活躍を魅せている北川だったが、今季51試合目の6月26日、対ロッテ戦@千葉マリンでアクシデント発生。
息詰まる投手戦の均衡を破るべく、第3打席にレフト線に会心の当たりを放つも、1塁ベースランニング中にアクシデント発生。
1塁ベースを左足で踏んだ際、アキレス腱を断裂。そのまま退場となった。
無論、球場で見守るファン達はアキレス腱を断裂した事実は、試合終了後に知るわけだが、
痛さに耐え、一旦は1、2塁間で倒れこむも、1塁に帰塁する根性と
ベンチに引き上げる際に担架を使わなかった根性に、『あっぱれ』をあげたい。
帰阪後に左アキレス腱断裂と診断を受け、そのまま手術を受けた。プレー再開には6カ月を要すると診断されており、今季中の戦列復帰は絶望となった。
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2009年オフにFA移籍しながらなかなか出場機会に恵まれず、
昨秋に腰の手術をして再起をかけていた藤本。
今季初スタメンでの出場機会は、本来の遊撃手ではなく三塁手としてだったが、9回に巡ってきた第4打席は2死2塁1塁のチャンス。
広島側からすれば、あと1アウトを取れば同点で9回裏の攻撃に期待したかったところだったが、藤本がそうはさせない。
積極的に初球から打った一撃は、右翼ポール際に吸い込まれていった。
ヤクルトに移籍後初の阪神戦となった2010年3月17日のオープン戦では、代打で出場し「代打・藤本」のコールに阪神ファンが大歓声を上げた。
以降も2010年の阪神戦のヤクルト・藤本の打席ではしばしば阪神ファンから声援が送られる光景が見られ、移籍していこうが1プロ野球選手として応援したい気持ちは、先日・古巣との対戦を果たした
西武・江草にしても同じこと。
そういえば、6月5日のヤクルト対楽天の交流戦の試合開始前。
その3日前に今季一軍初昇格したばかりのベテランに対し、楽天・星野監督が藤本にかけた言葉は、「困ったらうちに来い」。
藤本本人は「楽天入りはもう少し待ってください」と断ったそうだが、
阪神時代、ともに戦った縁もあって、星野監督ならではのゲキの飛ばし方に、選手冥利に尽きる思いを感じたことだろう。